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富山の放課後等デイサービス「キッズハウスのぞみ」のブログです。
日々の活動の様子や療育プログラムを紹介しています。
みなさん、こんにちは! キッズハウスのぞみの部長さんHです。私は元気。
いよいよ、のぞみでも夏休みの受け入れが始まります。
一日をのぞみで過ごす夏休みは、お弁当や宿題、着替え、水遊びの用意など、普段より持ち物がぐっと増えます。お気に入りのおもちゃなどを持ってくることもあるでしょう。
持ち物が増えると、忘れ物や取り違え、置き忘れも起こりやすくなります。
そこで今回は、ご家庭へのお願いとあわせて、持ち物の管理を通して育てたい力についてお伝えします。
☆持ち物の管理は、実はいくつもの力の組み合わせ
私たちはつい、「自分の物なんだから、自分で管理してね」と一言で伝えてしまいがちです。
けれども、持ち物を管理するためには、
- その日に何が必要かを考える
- 必要な物を探して、そろえる
- かばんの決まった場所に入れる
- 自分の物とほかの人の物を見分ける
- 必要なときに取り出す
- 使い終わったら元の場所に戻す
- 帰るときに持ち帰る
- 見つからないときに周りの人へ伝える
といった、たくさんの力が必要です。
大人にとっては当たり前に見える行動でも、こどもにとっては複数の手順を同時に行う難しい課題です。最初から全部を任せるのではなく、分かりやすい手がかりと大人の助けを使いながら、「自分でできた」を少しずつ増やしていくことが大切です。
☆ご家庭にお願いしたいこと
- すべての持ち物に記名をお願いします
お弁当箱、水筒、宿題、筆記用具、着替え、水遊び用品、タオル、おもちゃなど、持ってくる物には記名をお願いします。袋やケースだけでなく、可能な範囲で中に入っている物にも名前があると確認しやすくなります。
記名は、職員が取り違えを防ぐためだけのものではありません。こども自身が「これは自分の物だ」と見分け、見つけ、手元に取り戻すための大切な手がかりになります。
- 家から持ち出した物を把握しておいてください
来所前に、何を持っていくのかをお子さんと一緒に確認してください。特に、お気に入りのおもちゃなど、日によって変わる物はご家庭でも把握をお願いします。
持ってきた物が分かっていれば、見つからないときにも「どこで使ったかな」「最後に見たのはいつかな」と一緒に振り返ることができます。
- 必要のない物や大切な物は、持参前にご相談ください
お気に入りの物が安心につながることもあります。一方で、紛失や取り違え、遊びの中での破損につながることもあります。
「持っていってはいけない」と一律に決めるだけでなく、何のために持っていきたいのか、なくなったり壊れたりすると困る物ではないかを一緒に考えてみましょう。高価な物、現金、交換が難しい大切な物などについては、持参前に職員へご相談ください。
- その日の予定に合わせてご準備ください
お弁当、水筒、宿題、着替え、水遊び用品など、必要な物は活動予定によって変わります。のぞみからのお知らせをご確認いただき、お子さんと一緒に準備をお願いします。
水遊び用品や着替えは、濡れた物を入れる袋も含めて一つにまとめておくと、こども自身が扱いやすくなります。食べ物や飲み物については、暑い時期ですので保冷などの衛生面にもご配慮ください。
- 帰宅後も一緒に確認してください
帰宅後は、持ち帰った物をお子さんと一緒に確認してみてください。
忘れ物があったときは、すぐに責めるのではなく、「明日はどうしたら分かりやすいかな」と次の工夫につなげます。反対に、自分で持ち帰れた物や元の場所に戻せた物があれば、できた行動を具体的に伝えてあげてください。
☆「全部やってあげる」と「全部自分で」の間で
持ち物の管理を育てるために、急にすべてを本人任せにする必要はありません。また、大人が全部そろえてしまうと、こどもが準備に参加する機会も少なくなります。
まずは、その子ができそうな一工程から任せてみましょう。
- 大人が必要な物をそろえ、本人がかばんに入れる
- 写真やイラスト、文字のチェック表を見ながら一緒に準備する
- かばんの中で、弁当や着替えを入れる場所を決める
- 準備ができたら、本人に最後の確認をしてもらう
- 帰宅後、自分で水筒だけは台所へ出す
このように、課題を小さく分け、見て分かるようにし、できたことを具体的に認めるのは、ペアレントトレーニングでも大切にされる関わり方です。
「ちゃんと片づけて」では、何をすればよいのか分かりにくいことがあります。「水筒を、かばんの横のポケットに入れよう」のように、してほしい行動を具体的・肯定的に伝えると、こどもは動きやすくなります。
うまくいかなかったときも、本人のやる気だけを問題にするのではなく、入れる場所は分かりやすかったか、手順が多すぎなかったか、見通しを持てていたかを大人も一緒に考えます。
☆「しつけ」を5領域の視点で見てみると
持ち物の管理は、一般には「しつけ」と呼ばれることもあります。しかし、児童発達支援・放課後等デイサービスの5領域の視点で読み解くと、違った姿が見えてきます。
| 5領域 | 持ち物管理の中で育つこと |
- 健康・生活:必要な物を準備し、使い、片づけ、持ち帰る生活習慣を身につける
- 認知・行動:予定を見通す、必要な物を選ぶ、置き場所や手順を手がかりに行動する
- 人間関係・社会性:自分の物と人の物を区別し、共有する場での約束を知る
- 言語・コミュニケーション:「見つからない」「手伝って」と伝え、必要な助けを求める
- 運動・感覚:ファスナーを開ける、荷物を出し入れする、衣類を畳むなど、身体や手指を使って扱う
こうして見ると、「持ち物を管理する」という一つの行動にも、その子の生活経験、理解の仕方、手先の操作、コミュニケーション、人との関わりが重なっていることが分かります。
「できないから、もっとしつけなければ」と考えるだけでは、関わり方が叱ることや繰り返し注意することに偏りやすくなります。一方で、5領域の視点から「どの部分で困っているのだろう」と考えると、写真で示す、置き場所を決める、手順を減らす、助けの求め方を教えるなど、具体的な支援が見えてきます。
これは、持ち物の管理に限りません。着替え、食事、片づけ、あいさつ、順番を待つことなど、日常の中で「しつけ」と呼ばれてきたことも、発達の視点で丁寧に読み解くことで、その子に合った教え方や支え方を整理できます。
夏休みは、普段より持ち物が増えるぶん、「自分の物を自分で扱う」経験を積める季節でもあります。
大人がすべて管理するのでも、いきなり一人でさせるのでもなく、ご家庭とのぞみで一緒に、その子に合った手がかりを用意しながら育てていきたいと思います。ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
富山県中新川郡立山町の児童発達支援・放課後等デイサービス
キッズハウス のぞみ 立山
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